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大化け期待の先行投資!藤田晋氏セレクトセール当歳部門(5)一族悲願のG1制覇へ…川田騎手ゆかりの血統とは?

text by 小早川涼風

サイバーエージェント社長として知られ、馬主としても破竹の勢いで成果を上げる藤田晋オーナー。その一方で、毎年セレクトセールでは上場馬を“爆買い”する積極的な投資姿勢でも注目を集めている。本記事では、藤田オーナーが2025年に落札した馬を部門別に紹介。今回は「当歳部門」から5頭を取り上げる。今回は5頭目。
※落札額は税抜の価格

アートハウスの2025
アートハウスの2025 ⓒJapan Racing Horse Association

⑤アートハウスの2025

 母は現役時代、川田騎手を背にローズSなど重賞2勝。祖母パールコードから縁のある同騎手とは9戦中7戦でコンビを組んでいる。

 血統構成は父にコントレイル、母の父にスクリーンヒーロー。父にディープインパクト系の種牡馬を持つこの組み合わせでの活躍馬には、2025年7月現在で3戦無敗のグーテンベルクがいる。彼は速い上がりを持続して使うため、どこか祖父の代表産駒であるモーリスを想起させるような走りをしている。

 これに現役時代は先行して速い上がりを使っていたアートハウスの血が入ることで、どのような走りを見せる馬となるだろうか。

 ちなみに川田騎手はアートハウスのG1初出走となったオークスで、自身の手綱で桜花賞を制したスターズオンアースではなく、「お母さんの代わりにG1馬にしてあげたい」と同馬を選択するほどこの血統に思い入れが深い。

 そんな彼女の初仔を、藤田氏が1億3000万円で落札。この2人のタッグは【16-10-6-17】という成績で、勝率は約3割と好調。2歳戦に限っては【7-3-1-2】で、勝率は5割を超えるほど相性も良い。

 2年後、もしアートハウスの2025の背に川田騎手が跨ることになれば、血統派・馬券派・人情派、いずれの人にとっても、注目すべき存在となってくれそうだ。

【了】

(文●小早川涼風)

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