【藤田晋オーナー セレクトセール2025(当歳部門)5選】センス抜群の青田買い!大化け期待の先行投資
text by 小早川涼風
サイバーエージェント社長として知られ、馬主としても破竹の勢いで成果を上げる藤田晋オーナー。その一方で、毎年セレクトセールでは上場馬を“爆買い”する積極的な投資姿勢でも注目を集めている。本記事では、藤田オーナーが2025年に落札した馬を部門別に紹介。今回は「当歳部門」から5頭を取り上げる。
※落札額は税抜の価格
①オンディナドバイの2025
最初に紹介するのはオンディナドバイの2025。母は現役時代にアルゼンチンのG1を制し繁殖入り。初年度から日本に輸入されている。
同馬は2025年のセレクトセール当歳馬部門においてトップバッターで登場した。それをいきなり2億円という高値で落札し会場を活気づけるあたり、藤田氏らしいと言えるだろう。
コントレイル産駒の姉はサンデーレーシングにおいて1口150万円で募集されているが、この馬は父がキタサンブラックに変わっている。さらに、クロスがCaroからLyphardへ変化しているのも注目すべきポイントとなりそうだ。このインブリードを持つ活躍馬には同じ父で道悪を得意とするソールオリエンスなどが該当するだけに、重い馬場への適正は内包しているかもしれない。
「朝一番での落札を狙っていた」とコメントした藤田氏。これまで幾多の名馬を落札してきたホースマンの目に留まったアルゼンチンの血脈を持つ素質馬は、果たして数年後、どのような成長を見せてくれているのだろうか。