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悪夢の急転落…セレクトセール価格下落率ランキング【第3位】悪夢の大暴落…ゴリゴリなだけに一発逆転あるか

text by 中川大河

回を重ねるごとに盛り上がりを見せる『セレクトセール』。前回の記事では、2024年から平均取引額を上げた上位5頭をランキング形式で紹介したが、今回は逆に評価を下げた“ワースト5”を発表したい。2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬の中で、いったいどの5頭の名前が挙がるのか。今回は第3位。

2019年ジャパンダートダービーを制したクリソベリル
2019年ジャパンダートダービーを制したクリソベリル

【第3位】クリソベリル

29.5%ダウン(4964万円→3500万円)

■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ラフレードピエル(2歳新馬4着)、ホーリーデイ(2歳新馬8着)

 ワースト3位は前年から30%近いダウンを記録したクリソベリル。ゴールドアリュールの後継候補として2022年シーズンから社台スタリオンステーションで供用され、1年目から150頭に種付けをこなすなど人気を集めている。

 初年度産駒はこの6月にデビューしたばかりで、まだ2頭しか走っていない。にもかかわらず、大幅ダウンを記録したのは、やはりダート志向が高い血統背景がネックになっているからか。

 それでも昨年のパリスビキニ2023に続き、今年はエスメラルディーナ2024がちょうど1億円で取引された。その一方で、大きく変わったのが3000万円未満で取引された馬の数だ。昨年が11頭中1頭しかいなかったのに対し、今年は10頭中7頭が3000万円に届かなかった。

 とはいえ、クリソベリル自身がゴリゴリのダート馬だっただけに、その産駒もダート路線や地方でブレイクするポテンシャルは秘めている。今年大きく評価を下げた分、来年は逆にトップ5入りを目指してもらいたい。初年度世代の走りが、1年後の評価を大きく左右するだろう。

【了】

(文●中川大河)

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