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【CBC賞 有力馬診断】過去10年、3連単10万円以上が5回!荒れる重賞を制すのはどの馬だ…

8月10日、中京競馬場にて行われるG3・CBC賞に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。

第28回東京スポ杯2歳Sを制したときのシュトラウス
第28回東京スポ杯2歳Sを制したときのシュトラウス

◎候補馬(軸候補)

エイシンワンド

近走では惨敗を繰り返しているが、元々は小倉2歳ステークスを快勝している馬。

前走の北九州記念は、勝負どころで詰まっての敗戦であり度外視可能。直線を向いてくるときの手応え自体は悪くなかった。

過去のレースを振り返っていくと、スプリント路線よりも相対的にレベルが高い京王杯2歳ステークスや朝日杯フューチュリティステークスに挑戦するも、壁に阻まれた格好である。

いつも『競馬の教科書シリーズ』で啓蒙している通り、日本競馬のピラミッドは2000mが頂点で、そこからマイル、スプリントへ向かうに連れて、レベルが下がっていくのが原理原則である(画像2,3,4枚目)。

特に、京王杯2歳ステークスは格付けがG2で賞金が高いため、1400m戦の中では特にレベルが高いため、朝日杯フューチュリティステークスを含め同情の余地がある。

ここまで惨敗を繰り返してきたが、スプリントへと戻り急激な相手弱化、斤量が楽になることを考えると、度外視可能な北九州記念をノーカウントとして、巻き返しがあってもおかしくない。

シュトラウス

かつては東スポ杯2歳ステークスで勝ち、朝日杯で人気を背負ったように、世代トップ、G1獲りさえ期待された素質馬だったが、気性難で能力を出しきれないレースが続き燻った。

しかしながら、ここへ来て光明が差す。白富士ステークスでは、道中からポジションを押し上げて逃げる形となり、大味なレースぶりは相変わらずだったが、そのまま押し切り。

2着が中山金杯で2着だったマイネルモーントだったことから、斤量差はありながらも、あれだけロスの大きい競馬でマイネルモーントほどの馬を寄せ付けなかった内容は価値が高い。

さらに、シュトラウスの場合は、白富士ステークスだけでなく、道中が緩む中距離戦線で掛かってしまうタイプなので、セオリー通りなら、自然に折り合いがつきやすい距離短縮がプラスに働きそう。

ダッシュ力があるタイプではなく、序盤が速いスプリントに不慣れであるため、レシステンシアがスプリントデビューし2着に好走した高松宮記念のように、強引に外から押し上げ力ずくで運ぶのが理想的か?

能力を出し切れればの条件付きではあるが、1400m以上の距離で馬の気分通り走らせ結果が出ずとも、スプリント路線へ転向して才能が開花したママコチャのように大化けしてもおかしくない。

秋のスプリターズステークスを占う意味でも、注目の1頭。

ジューンブレア

函館スプリントステークスでは、下級条件から既に重賞でも活躍できそうな片鱗を見せていた2頭がワンツー(1着カピリナ)。

ジューンブレアの場合は、その気になれば単騎逃げを打てなくもないだけのスピードがありながら、控えてもOKなタイプ。

アクアマリンステークスでは、前半1Fを馬なりで11.8。そのままスピード任せでハナを取りきっているように、かなりの先行力がある上に、控える競馬でもこなせる自在性があるのが特長である。

ジューンブレアはペアポルックスとは違い、単騎逃げにならない形でも堪えられるストレス耐性がある。カピリナも、徐々にクラス慣れし重賞のタイトなレースをこなせるようになった。

ともに競馬が上手なタイプであり、特に函館スプリントステークスのようにイン有利トラックバイアスになれば高い評価をする必要がある。

一方、函館スプリントステークスではナムラクレアの不発に助けられたのも事実であり、現時点ではサトノレーヴ、トウシンマカオ、ママコチャ、ルガルあたりと戦えるか?は不明。

まとめると、CBC賞のメンバーレバルは函館スプリントステークスと同等以下であり、今回も内枠を引いてトラックバイアスが函館スプリントステークスのようにイン有利へ寄ってくれば、前走の惜敗から巻き返しも。

◎候補ほか(ドロップオブライト、ヤマニンアルリフラ)

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