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【セレクトセール2025・1歳部門 落札額ランキング】吹き荒れるキタブラ旋風…その頂点に立ったのは?

text by TOM

セレクトセール2025の1歳馬部門は、227頭が上場された。売却総額155億4600万円と、主取りが2頭のみで99.1%だった売却率はともに過去最高を記録。1憶円以上の落札馬は42頭に及び、大盛況に終わったセレクトセール2025・1歳部門における落札額(税抜)をランキング形式で紹介する。

イスパニダの2024 ⓒJapan Racing Horse Association
イスパニダの2024 ⓒJapan Racing Horse Association

【第10位】イスパニダの2024(2億5000万円)

 まず、冠名「ヒシ」でおなじみの阿部雅英氏によって2億5000万円の高値で落札されたイスパニダの2024(牡、父コントレイル)がトップ10入りした。

 父は今年の2歳馬が産駒デビュー年となったコントレイルで、本馬は種牡馬共用2年目のときに、1200万円で種付けされた。2023年当時、コントレイルの種付け頭数は、1位だったキタサンブラックの242頭に次いで2位となる212頭だったことから、24年産は良駒が数多く生まれる可能性が高くなる。

 アルゼンチン血統の母系は、母がG1の亜1000ギニーを勝利。日本でも馴染みのあるフレンチデピュティ産駒の祖母Historiaは不出走ながら、アルゼンチン年度代表馬となったHi Happyや、チリで無双したHinzらを産んでいる。

 母自体にMr. Prospectorのインブリードが内包されている上に、コントレイルとの配合ではダート適性の高いStorm Catの5×3のインブリードができることから、ダート寄りの血統構成となった。

 迫力ある黒鹿毛の馬体を誇るイスパニダの2024の競走生活スタートは早くてもあと一年後。おそらく芝での活躍も十分期待できることだが、ゆくゆくは整備されたダート三冠路線や、海外はドバイやサウジアラビアでの活躍も期待したい馬である。

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