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ゴールドアリュール産駒の最強馬は?賞金ランキング【第2位】最多G1級勝利の記録保持者!成り上がりダート王

text by 目白明

2000年代初頭、ダート路線で活躍したゴールドアリュールはサンデーサイレンス産駒では唯一のJRAダートG1を制覇した。種牡馬としてもダート競馬において、数多くの活躍馬を送り出した。今回は、その産駒の中から獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介する。今回は第2位。

2015年フェブラリーSを制したコパノリッキー
2015年フェブラリーSを制したコパノリッキー

2位 コパノリッキー (9億9,514万4000円)

性別:牡馬
戦績:33戦16勝[ 16-3-3-11 ]
主な勝ち鞍:14年、15年フェブラリーS(G1) 、17年東京大賞典(G1)

 最低人気からG1制覇を成し遂げ、そこから日本調教馬として最多となるG1級競走11勝を挙げた、成り上がりのダート王コパノリッキーが、第2位にランク入りした。

 デビュー2戦目で初勝利を挙げると、条件戦も勝利し連勝を飾ると、兵庫CSでは6馬身差での圧勝で、重賞初制覇。約2800万円を加算したことにより、日本ダービーへの出走が予定されたが、骨折により長期休養を余儀なくされた。約半年の休養明後、2戦は着外に終わる。

 だが、抽選を突破して出走したフェブラリーSでは、16頭立ての最低人気だったが、積極的な先行策から最後まで粘り込み1着でゴール。単勝配当272.1倍は、JRAのG1史上2位の記録だった。

 これで復活したコパノリッキーは、次走、かしわ記念でも勝利すると、帝王賞は2着。秋のJBCクラシックはレコードで勝利を収め、骨折明けのこの年は、G1級競走3勝で約2.8億円を獲得した。

 5歳ではフェブラリーSで連覇を達成するが、再び骨折の為、休養を余儀なくされる。しかし、復帰2戦目のJBCクラシックではハナを切りレースを引っ張ると、その後も脚は衰えず、不良馬場を物ともしない走りで史上5頭目の連覇を達成。この年の最優秀ダートホースに輝き、約2.4億円を獲得した。

 6歳になっても進化するコパノリッキーは始動戦のフェブラリーSでは3連覇を逃すが、かしわ記念で連覇を達成した。帝王賞では好位から直線で抜け出し初制覇となり、マイルCS南部杯も制してG1級競走3連勝を遂げた。

 翌年には、かしわ記念3連覇、マイルCS南部杯連覇を達成するなど、勢いは衰えず、引退レースとなった東京大賞典で逃げ切り勝ちを飾る。

 2度の骨折から復活して、歴代最多のG1級競走11勝目を挙げるとともに、有終の美を飾ったコパノリッキーは、総額9億9,514万円を獲得した。

【了】

(文●目白明

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