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【ゴールドアリュール産駒獲得賞金トップ10】 ダート種付け王の産駒で、最も賞金を稼いだのは…?

text by 目白明

2000年代初頭、ダート路線で活躍したゴールドアリュールはサンデーサイレンス産駒では唯一のJRAダートG1を制覇した。種牡馬としてもダート競馬において、数多くの活躍馬を送り出した。今回は、その産駒の中から獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介する。

2020年マリーンCを制したサルサディオーネ
2020年マリーンCを制したサルサディオーネ

10位 サルサディオーネ (3億5,572万7000円)

性別:牝馬
戦績:55戦13勝[ 13-10-5-27 ]
主な勝ち鞍:21年日本テレビ盃(Jpn2)、22年さきたま杯(Jpn2)

 6歳で南関東に転厩後、引退する9歳までに交流重賞5勝を挙げた、大井の女傑サルサディオーネが、第10位にランク入りした。

 2016年、JRAでデビューしたサルサディオーネは2戦目で勝ち上がると、3歳7月の条件戦で2勝目。続くレパードSで2着に入り、約1600万円を獲得。その後もダート中距離戦を中心に走る。降級後、初戦で約1年ぶりに勝利を飾ると、格上挑戦のオープン戦では逃げ切り勝ちを収めた。12月のクイーン賞では2番手からそのまま粘り2着に入り、貴重な約730万を追加させた。

 だが、翌年は勝利を挙げられず、11月のオープン戦を最後に地方競馬・大井に移籍。JRAでの獲得賞金は約7700万円にとどまったが、この転厩がサルサディオーネにとって、大きな飛躍への転機となった。

 転厩後、3戦目に初重賞となるマリーンCを制覇すると、12月のクイーン賞で交流重賞2勝目を挙げる。転厩初年度のこの年は、11戦4勝で約7200万円を獲得。NARグランプリで4歳以上最優秀牝馬に選出された。

 翌7歳時はスパーキングレディーCを逃げ切りで勝ち、交流重賞3勝目。さらに日本テレビ盃ではハナを切ると、最後まで先頭を譲らず勝利。この年は交流重賞2勝などで約9700万円を獲得して、2年連続の4歳以上最優秀牝馬に選ばれた。

 8歳時はさきたま杯でアタマ差凌いで優勝、交流重賞5勝目を飾った。秋にはG1級制覇を狙ってJBCレディスクラシックに出走するも9着と惨敗。翌年9歳で引退したサルサディオーネはG1級競走の制覇こそなかったが、地方への転厩を転機にして、総額3億5,572万円を獲得した。

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