【今週の新馬戦】土曜福島5Rは、オークス馬・シンハライトの娘アランカールが必勝態勢…?
今週の中央競馬は、福島・小倉・函館の3場開催。土日合わせて9鞍の新馬戦が組まれている。注目は、土曜の福島5レース。2016年オークスを制したシンハライトを母に持つアランカールが出走予定。さらに日曜の福島5レースでは、クリスマスパレードの半弟ラディアントスターがスタンバイしている。今週も話題の良血馬たちがデビュー戦を迎える。
今週の新馬戦
土曜函館5R(ダ1000m・7頭)の注目馬は、ドナソレイ(牝、美浦・伊藤圭三厩舎、横山武史騎手)。
父はドバイGSで2着の快速馬マテラスカイで、母は浦和のユングフラウ賞勝ちのポッドギル。いかにもダート短距離がピッタリの印象で、好枠からスタートを決めて有利に運ぶ。
土曜小倉5R(芝1200m・8頭)の注目馬は、ダイシンヨーク(牝、栗東・吉田直弘厩舎、和田竜二騎手)。
父は新種牡馬のダイシンバルカンで、産駒で競走馬登録されているのは同馬のみ。1200m以下の短距離戦で4勝を挙げた父同様に、稽古ではスピード感ある動きで、楽しみな初陣である。
土曜福島4R(芝1200m・9頭)の注目馬は、コルテオソレイユ(牡、栗東・佐藤悠太厩舎、菅原明良騎手)。
小粒なメンバー構成といった印象で、関西から唯一の参戦となる同馬に注目。短距離戦だけに、陣営が課題としているスタートは鍵となるが、稽古で見せているスピードで挽回が可能だろう。
土曜福島5R(芝1800m牝・7頭)の注目馬は、アランカール(牡、栗東・斉藤崇史厩舎、北村友一騎手)。
母はオークス馬シンハライトで、坂路でもコースでも、古馬をアオる出色の動きを見せている。推定420キロ前後と小柄な牝馬でもあり、ここを勝ってから、成長を促して秋に備える算段か。
日曜函館5R(芝1800m・6頭)の注目馬は、ショウナンガルフ(牡、栗東・須貝尚介厩舎、池添謙一騎手)。
叔母に重賞馬を持つ良血で、セレクトセール当歳2億3100万円(税込)で落札された高額取引馬。先週の稽古では、函館記念を制したヴェローチェエラと互角の動きを見せており、いきなり勝ち負けになりそうだ。
日曜小倉5R(芝1800m・9頭)の注目馬は、サイン(牡、栗東・佐藤悠太厩舎、松山弘平騎手)。
先週・今週と、年長馬を追走する意欲的な稽古を消化。切れるタイプではないが、ビシバシ追われて仕上がりは良好。父キセキのラストランに跨った松山騎手を背に、初陣を飾る。
日曜小倉6R(ダ1000m・5頭)の注目馬は、オトコノロマン(牡、栗東・新谷功一厩舎、坂井瑠星騎手)。
減量騎手騎乗とはいえ、2歳のこの時期で栗東坂路51秒台は出色。坂路だけでなくコースでも動けており、この中では潜在能力が一枚上の印象。この舞台ならスピードで押し切っても不思議ではない。
日曜福島4R(芝1200m・12頭)の注目馬は、グランフォワイエ(牡、美浦・牧光二厩舎、木幡巧也騎手)。
この厩舎らしくハードな稽古を消化し、初戦から力を出せる態勢。父母の距離適性から、本質的に千二は若干短い気もするが、稽古の行きっぷりならむしろ距離歓迎のクチで、好勝負可能だろう。
日曜福島5R(芝2000m・8頭)の注目馬は、ラディアントスター(牡、美浦・林徹厩舎、戸崎圭太騎手)。
半姉に紫苑S勝ちのクリスマスパレードのいる良血馬。姉同様の芝2000mデビューは条件的にピッタリの印象で、稽古でも上級古馬をアオる絶好の動き。飛躍の秋に向けて、ここは負けられないところ。
■今週の新馬戦スケジュール
【土曜函館】
5R(ダ1000m・7頭)
【土曜小倉】
5R(芝1200m・8頭)
【土曜福島】
4R(芝1200m・9頭)
5R(芝1800m牝・7頭)
【日曜函館】
5R(芝1800m・6頭)
【日曜小倉】
5R(芝1800m・9頭)
6R(ダ1000m・5頭)
【日曜福島】
4R(芝1200m・12頭)
5R(芝2000m・8頭)
【了】
(文●中西友馬)
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