サクラバクシンオー産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第6位】怒涛の勢いでスター街道を駆け上がった名スプリンター
1990年代初頭、1200m戦で8戦7勝という圧巻の成績を残し、名スプリンターとして名を馳せたサクラバクシンオー。引退後は種牡馬としても優秀な実績を残し、主にマイル以下の短距離戦で活躍する産駒を多数輩出した。今回は、そんなサクラバクシンオー産駒の中から、獲得賞金の多い順にランキング形式でご紹介する。今回は第6位。
6位 ビッグアーサー (2億9,981万1000円)
性別:牡馬
戦績:15戦8勝[ 8-2-1-4 ]
主な勝ち鞍:16年高松宮記念(G1)、セントウルS(G2)
勝利全てが1200m戦、重賞初勝利までは時間を要したが、念願の重賞を高松宮記念で挙げ強烈なインパクトを残したビッグアーサーが、第6位にランク入りした。
3歳4月のデビュー戦で初勝利を挙げたが、その後怪我により長期休養に入ることになったビッグアーサー。10か月の休養明け、4歳2月の条件戦で勝利を収めると、そこから怒涛の3連勝でオープン入りとなる。さらなる賞金を加算するべく、挑んだ北九州記念では6戦目にして初黒星となる2着に終わり、賞金も約1500万円の獲得に留まった。仕切り直しの一戦となったオープン戦で、6勝目を手にするが、次走の京阪杯ではまたしても2着。重賞を手にすることは、またしてもできなかった。続く生涯唯一の1400m戦の阪神Cでは3着に敗れ、初めて連対を外した。4歳を終え、ここまで9戦6勝、重賞2着2回で、約1.1億円の獲得となった。
5歳初戦、賞金を加算しておきたいシルクロードSだったが、前が止まらない競馬で5着。これで3連敗となり、目標としていた高松宮記念に出走できるか微妙な状況ではあったが、無事に出走が叶うと、初G1ながら1番人気に推された。ハイペースの展開で好位につけると直線、外から鮮やかに差し切り、悲願のG1初制覇を飾った。その後、6か月ぶりの実戦となったセントウルSでは、先手を取るとそのまま逃げ切り、重賞2勝目を手にする。スプリントG1春秋制覇を狙ったスプリンターズSは、1.8倍の圧倒的人気を集めたが、直線では”前が壁”となり抜け出せず、12着に終わる。ここからリズムが崩れたのか、これ以降、引退までに勝利どころか掲示板に載ることもできなかった。全15戦中14戦がスプリント戦と、真のスプリンターだったビッグアーサーは、総額2億9,981万円を獲得した。
【了】
(文●目白明)
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