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POG注目の的!現役GⅠ馬を兄姉に持つ2歳馬(3)姉の倍はエグすぎる…値段設定が強気な牝馬の資質は…

text by 中西友馬

近年は一口馬主が流行し、人気クラブの新規会員は出資するのも難しい現状となっている。さらにPOGもさまざまなサイトで行われており、デビュー前の2歳馬に対する関心は高まるばかりである。今回は、今年度のPOGでも人気を集めそうな注目2歳馬の中から、兄姉が現役G1馬である5頭をピックアップし紹介する。今回は3頭目。

2024年有馬記念を制したレガレイラ
2024年有馬記念を制したレガレイラ

③アルガルヴェ(姉レガレイラ)

父:インディチャンプ
母:ロカ
生年月日:2023年4月3日
性別:牝馬
毛色:鹿毛
調教師:木村哲也(美浦)

 有馬記念勝ち馬レガレイラの半妹にあたる、アルガルヴェ。姉と同じくサンデーレーシングでの募集で、価格は150万円×40口。同じ牝馬ながら、75万円×40口募集だったレガレイラの倍となる値段設定である。

 母ロカは、牡馬相手に新馬戦を快勝後、1戦1勝ながら阪神JFで1番人気の支持を集めたほどの素質馬。残念ながら現役時はその1勝のみにとどまったが、繁殖牝馬としてはレガレイラだけでなく、重賞戦線で活躍中のドゥラドーレスなどを輩出している。所属厩舎は姉と同じく美浦の木村厩舎であるが、父は一昨年の新種牡馬スワーヴリチャードから、今年の新種牡馬インディチャンプへと変わっている。レガレイラの活躍によるものもあるとはいえ、新種牡馬で未知数な面も多いながら強気の値段設定をされている点に、素材の良さを見てとることができる。

 インディチャンプが新種牡馬であるため、父と母父による組み合わせの判断はできないが、父がマイルを主戦場にしていたインディチャンプに変わったことにより、兄姉と比較して、スピード色が強まっている可能性は十分。

 馬格的には、姉よりひと回り大きい体つきでのデビューとなりそうな成長を見せ、既にゲート試験も合格済み。現在は坂路コースに入って動かし始めており、姉と同じく夏デビューが望めそうな進度で進められている。姉はホープフルSへと向かったが、こちらは母ロカが果たせなかった阪神JF制覇が、最初の目標となってきそうだ。

【了】

(文●中西友馬

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