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POG有力馬!25年サンデーレーシング輸入繁殖牝馬の仔(5)アメリカ年度代表馬の父 × 超良血の母

text by 小早川涼風

2015年ドゥラメンテの皐月賞制覇から、2025年ミュージアムマイルの皐月賞まで、サンデーレーシングは11年連続でクラシックを勝利している。名実ともに日本競馬界トップクラスの一口馬主クラブといえる。今回は同クラブにおいて、海外から導入された繫殖牝馬の仔である2歳馬の中から、POG指名でも見逃せない注目の5頭を紹介する。今回は5頭目。

2017年ブリーダーズカップを制したGunRunner (Photo by Harry How/Getty Images)
2017年ブリーダーズカップを制したGunRunner (Photo by Harry How/Getty Images)

⑤ジュワネング

Gun Runner
ブリリアントカット
生年月日 2023年2月21日
性別 牝馬
毛色 栗毛
調教師 【美浦】栗田徹


 母であるブリリアントカットの近親にはBCダートマイルやペガサスワールドカップを勝ち、2022年のドバイワールドカップでチュウワウィザードと戦ったLife is Goodがいる血統。父のGun Runnerは2024年のBCクラシックを制したSierra Leoneなどを米国で輩出し、日本でもJpn3で3着となったドライゼなどが産駒にいる。

 そして、父がコントレイルであるジュワネングの半弟は、2024年のセレクトセールにおいて2億5000万円で落札された高額馬。近親や父の産駒に注目馬が多く、ジュエアネング自身にも注目は集まりそうだ。

 血統表にはFappianoの5×5、Miswakiの5×5に加え、Storm Catの4×4と3つのクロスを内包している。クロス的には重めのダートも向きそうで、消耗戦となった際には無頼の強さを発揮しそうな予感がある。クラブからも「力のいる馬場でも楽に先手を取れるレース運びが期待できそう」というコメントが出ているだけに、雨で馬場が渋った際などには非常に面白い走りを見せてくれるのではないだろうか。

 仕上がりも良く、デビュー時期も早めになりそうな同馬。「長きにわたりダート戦線を引っ張っていく活躍で、日本でも父の名声が高まることになるでしょう」という記載通り、父の名を日本のダート界に知らしめる存在となることはできるだろうか。来年が3年目となるダート三冠において、楽しみな1頭である。

【了】

(文●小早川涼風

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