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ヴィクトリアマイル走破タイムトップテン【第3位】もはや誰も手がつけられない…衝撃すぎる女王の一人旅

text by 目白明

今年で20回目を迎える、古馬牝馬限定のG1「ヴィクトリアマイル」。マイル女王を決めるこの一戦では、多くの女傑たちが熾烈な争いを繰り広げてきた。その華麗で熱い歴史の中で、最速タイムを刻んだのはどの馬なのか?ランキング形式でじっくりと振り返っていく。今回は第3位。

2021年ヴィクトリアマイルを制したグランアレグリア
2021年ヴィクトリアマイルを制したグランアレグリア

3位: 1分31秒0
2021年 グランアレグリア(天候:雲 馬場:良)

 第3位は、2021年グランアレグリアが記録した1分31秒0だった。

2021年に勝ったグランアレグリアは、前年に安田記念、スプリンターズS、マイルCSとG1・3連勝でJRA賞最優秀短距離馬に輝いた。牝馬限定戦のここでは負けられないというプレッシャーの中、単勝オッズ1.3倍の断然人気に応えて快勝した。

 レースはクリスティが逃げると、その後にスマイルカナとレシステンシアが続いた。注目のグランアレグリアはシゲルピンクダイヤ、マジックキャッスルらの後ろ、前から10番手に位置した。前半800mの通過が46秒0で進み、隊列は変わらず4コーナーに入っても、グランアレグリアは10番手で待機したまま、直線を迎えた。

 先頭を走るクリスティを、3番手につけていたレシステンシアが交わし先頭に立つが、グランアレグリアは外から持ったままの楽な手ごたえで浮上する。残り400mを過ぎて、鞍上のゴーサインにすぐさま反応。抜群の切れ味で伸びると、あっという間に先頭のレシステンシアを交わし、2馬身、3馬身と差を広げて、最後は4馬身の差をつける圧勝劇。前走・大阪杯で敗れた悔しさを晴らし、G1・5勝目を手にした。

【了】

(文●目白明

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