断トツの結果に驚き!24年“2歳”アーニング・インデックスランク【2位】継がれる因縁が熱い…血統のドラマ
今年も次世代の馬たちによる戦いがいよいよ幕を開ける。新種牡馬の産駒や評判馬のデビュー戦が気になるところだが、2歳戦から活躍する種牡馬を知ることも重要だろう。そこで今回は2024年の2歳戦においてアーニングインデックスが高かった種牡馬をランキング形式で紹介し、産駒の傾向や特徴を見ていく。今回は第2位。
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アーニング・インデックス
アーニング・インデックスとは、種牡馬の成績を判定するひとつの目安値である。
「Average Earnings Index」を略して、AEIやEIと記述される。
出走馬1頭あたりの収得賞金の平均値を1.00として、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。結果は以下の数式で求められる。(今回は2歳戦のみが対象)
(産駒の総獲得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬の総獲得賞金÷総出走頭数)
※今回の記事では、出走頭数が30頭以下の種牡馬は対象外。またドゥラメンテは2024年がラストクロップのため、ランキングから除外しています。
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2位 キズナ(2.17)
2025年4月現在、ロードカナロアと種牡馬リーディングのデッドヒートを繰り広げているキズナ。2024年にはジャスティンミラノが皐月賞を制し、念願のクラシックタイトルを手中に収めた。
産駒にはソングラインやジャスティンミラノなど、鋭い脚を持つ馬がいる一方、ディープボンドやバスラットレオンなど、しぶとく脚を使う馬も見られる。血統的には各馬のクロスはそれぞれ違うため、母方の血統の長所を引き出すのが上手な種牡馬と捉えてもいいかもしれない。
どの条件でも基本的に好走するオールラウンダーな種牡馬で、短距離から長距離、ダートと、どのカテゴリーにも活躍馬が1頭以上はおり、2歳の早い時期からしっかり走って来る産駒も多い。
面白いのは現役時代のライバルであったエピファネイアの産駒と大舞台で戦うときだろう。この血統はトライアルで勝ち、本番はエピファネイア産駒に逆転されるということがよくあり、2024年の日本ダービーでも、ジャスティンミラノがエピファネイア産駒であるダノンデサイルに敗れている。
両親から続く因縁が、産駒たちにも受け継がれていると見れば、これもひとつの血統のドラマではないだろうか。果たしてリベンジはあるのか、引き続き注目していきたい。
【了】
(文●小早川涼風)
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