断トツの結果に驚き!24年“2歳”アーニング・インデックスランク【5位】今年も期待大?初年度産駒が大暴れ
今年も次世代の馬たちによる戦いがいよいよ幕を開ける。新種牡馬の産駒や評判馬のデビュー戦が気になるところだが、2歳戦から活躍する種牡馬を知ることも重要だろう。そこで今回は2024年の2歳戦においてアーニングインデックスが高かった種牡馬をランキング形式で紹介し、産駒の傾向や特徴を見ていく。今回は第5位。
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アーニング・インデックス
アーニング・インデックスとは、種牡馬の成績を判定するひとつの目安値である。
「Average Earnings Index」を略して、AEIやEIと記述される。
出走馬1頭あたりの収得賞金の平均値を1.00として、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。結果は以下の数式で求められる。(今回は2歳戦のみが対象)
(産駒の総獲得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬の総獲得賞金÷総出走頭数)
※今回の記事では、出走頭数が30頭以下の種牡馬は対象外。またドゥラメンテは2024年がラストクロップのため、ランキングから除外しています。
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5位 アドマイヤマーズ(1.75)
2024年の新種牡馬では、ナダルに次ぐアーニングインデックスを持つのがこのアドマイヤマーズである。初年度からいきなり桜花賞馬エンブロイダリーを輩出し、クラシックホースが誕生した。彼女以外にもナムラクララやジャルディニエなど、G1に出走した馬も送り出しており、今一番波に乗っている種牡馬かもしれない。
桜花賞でのエンブロイダリーのように、好位や中団前目からじわじわと進出し、息の長い末脚で先頭の馬を捉えきる戦法を得意とする産駒が多い。競り合いとなった際の勝負根性もあるため、アドマイヤマーズの父であるダイワメジャーの良いところがしっかり継承されているように思う。
デビュー時期も昨年の夏に8勝を挙げており、早い時期から活躍できるのは大きな利点といえるだろう。ただ、中山や札幌、福島などの小回りコースではスピードに乗りにくいのか、凡走も多い。
逆に東京や阪神の外回りなど、直線が長く、トップスピードに乗るまでの時間がある程度用意されている競馬場では好走が多い。となると当然、同じく直線の長い夏の新潟外回りでデビューするアドマイヤマーズ産駒はチェックする必要がありそうだ。
【了】
(文●小早川涼風)
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