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天皇賞・春、驚きの最速記録は? 走破タイムトップテン【1位】衝撃の圧巻レコード!日本列島が震撼した最強馬

text by 目白明

伝統の長距離王決定戦・天皇賞(春)。3200mという中央競馬で最長の距離を誇るG1では、究極のスタミナ勝負が数多く繰り広げられてきた。そんな天皇賞(春)で、歴代最速タイムを記録したのは、一体どの馬なのか。ランキング形式で、10位からじっくりと振り返っていく。今回は第1位の記録。

※2021年に3分14秒7で走破したワールドプレミアは、阪神競馬場での記録のため、今回のランキングには含めていない。

2017年天皇賞春を制したキタサンブラック
2017年天皇賞春を制したキタサンブラック

1位:2017年キタサンブラック(タイム:3分12秒5 天候:晴 馬場:良)

 第1位は、2017年キタサンブラックが記録した3分12秒5だった。

 2017年に勝ったキタサンブラックは、今回のランキングで2016年の10位に続きランクインした。前年の年度代表馬で現役最強馬として、天皇賞(春)連覇を目指して出走。サトノダイヤモンドとの2強対決を制し、レコードタイムで連覇を達成した。

 レースは大逃げを打ったヤマカツライデンが引っ張り、単勝オッズ2.2倍の1番人気キタサンブラックは離れた2番手から機をうかがい、単勝オッズ2.5倍で2番人気のサトノダイヤモンドは中団8、9番手あたりにつけた。

 最初の1000mは58秒3とハイペースで、1周目のスタンド前を通過する。2周目の向正面に入っても、先頭のヤマカツライデンが快調に飛ばすが、キタサンブラックはペースを乱すことなく、2番手でマイペースに進むと、3コーナー。先頭のヤマカツライデンが失速するのを見ると、満を持してキタサンブラックが進出開始する。

 4コーナーで早くも先頭に立つと、迎えた直線。後方に位置するサトノダイヤモンドも前進するが、2馬身ほどのリードを保ったまま残り200mを通過したキタサンブラックの脚は衰えず、サトノダイヤモンドやシュヴァルグランの猛追を振り切り、1着でゴール。

 ディープインパクトが2006年にマークしたタイムを0.9秒更新する、3分12秒5のコースレコードで、G1・5勝目を天皇賞(春)連覇で飾った。

【了】

(文●目白明

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