天皇賞・春、驚きの最速記録は? 走破タイムトップテン【7位】クビ差、凌いで…JRA史上6頭目の快挙とは?
伝統の長距離王決定戦・天皇賞(春)。3200mという中央競馬で最長の距離を誇るG1では、究極のスタミナ勝負が数多く繰り広げられてきた。そんな天皇賞(春)で、歴代最速タイムを記録したのは、一体どの馬なのか。ランキング形式で、10位からじっくりと振り返っていく。今回は第7位の記録。
※2021年に3分14秒7で走破したワールドプレミアは、阪神競馬場での記録のため、今回のランキングには含めていない。
7位:2015年ゴールドシップ(タイム:3分14秒7 天候:晴 馬場:良)
第7位は、2015年ゴールドシップが記録した 3分14秒7だった。
2015年に勝ったゴールドシップは、ここまでG1を5勝しトップクラスの実力を示していたが、この天皇賞(春)では5着、7着と勝ち切れずにいた。しかし、3度目の挑戦で念願の春盾制覇を果たした。
前哨戦の阪神大賞典を3連覇して、意気揚々と本番に向かったゴールドシップだったが、レース前から暴れん坊ぶりは健在。ゲート入りを嫌がり、目隠しをされた状態でのゲート入りとなった。スタートはすんなりと決めるが、1番人気のキズナと並んでの最後方からのレースとなった。
最初の1000mが61秒4とスローで進む中、ゴールドシップは2周目の向正面で、鞍上のムチに反応して、少しずつ前進すると、3コーナーでは4、5番手まで上昇する。直線に入ると、先頭を走るカレンミロティックが粘りを見せ、残り100mを切っても先頭を譲らずに走っていたが、懸命に追ったゴールドシップが、残り50mで交わし、遂に先頭に立つ。
外から猛追してきたフェイムゲームをクビ差、凌いで1着でゴール。ゴールドシップは、3度目の挑戦でついに、天皇賞(春)を制した。3歳から4年連続でのG1勝利は、JRA史上6頭目の快挙となった。
【了】
(文●目白明)
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