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皐月賞、驚異の史上最速記録とは? 走破タイムトップテン【9位】3強対決をぶっ潰す! 豪脚炸裂で圧巻の勝利

text by 目白明

クラシック三冠の第一弾を飾る皐月賞。日本ダービーへとつながるだけでなく、その後の活躍を占う意味でも見逃せない一戦である。スピードと自在性が問われる皐月賞で、歴代最速タイムを記録したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくり振り返っていく。

Unrivaled
第69回皐月賞を制した時のアンライバルド

9位: 2009年 アンライバルド(タイム:1分58秒7 天候:晴 馬場:良)

 第9位は、2009年にアンライバルドが記録した1分58秒7だった。

 この年は、前哨戦の弥生賞を快勝したロジユニヴァース、きさらぎ賞を逃げ切ったリーチザクラウン、スプリングSを鮮やかに差し切ったアンライバルドの3強による対決が注目された。そして、3番人気のアンライバルドが、抜群の仕掛けから豪脚が炸裂して、見事勝利を収めた。

 レースでは、積極的にハナを叩いたのはゴールデンチケット、これにアーリーロブストが2番手で続いた。注目の3強は、リーチザクラウンが5番手、そのすぐ後ろにロジユニヴァースがつけ、アンライバルドは中団後方に構えた。1000mの通過が59秒1で進むと、3コーナーを過ぎたあたりで、リーチザクラウンが早くも先頭に並びかけると、これにロジユニヴァースも続く。

 中団の外をじっくりと追走していた、アンライバルドも満を持して前進開始。迎えた直線、前を走っていたリーチザクラウン、ロジユニヴァースが馬群に沈むのを尻目に、先行集団に並びかけると、あっという間に先頭に立ったアンライバルド。後続から追いかけてきた、シェーンヴァルト、トライアンフマーチらを鋭い脚で振り切り、1着でゴール。

 3強対決と謳われた戦前の予想を覆す圧巻の走りで、父ネオユニヴァースとの父仔皐月賞制覇を成し遂げた。

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