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皐月賞、驚異の史上最速記録とは? 走破タイムトップテン【5位】ディープインパクト級…14年ぶり達成の快挙

text by 目白明

クラシック三冠の第一弾を飾る皐月賞。日本ダービーへとつながるだけでなく、その後の活躍を占う意味でも見逃せない一戦である。スピードと自在性が問われる皐月賞で、歴代最速タイムを記録したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくり振り返っていく。

Saturnalia
第79回 皐月賞を制したときのサートゥルナーリア

5位:2019年 サートゥルナーリア(タイム: 1分58秒1 天候:曇 馬場:良)

 第5位は、2019年にサートゥルナーリアが記録した1分58秒1だった。

この年は前哨戦の弥生賞、スプリングSで有力馬が次々と敗れ、やや混沌とした状態でクラシックへ突入した。また、前年のホープフルSを勝利したサートゥルナーリアは、当時は一般的ではなかった、前哨戦を使わずに直行するローテーションで不安視されたが、単勝1.7倍の1番人気に応えて、見事に勝利を収めた。

 レースはランスオブプラーナがハナを切り、これにクリノガウディー、ダノンキングリーらが続き、2歳王者のアドマイヤマーズ、ヴェロックスがその後ろに位置した。1番人気のサートゥルナーリアはこれらを見る形の7、8番手を進んだ。

 1000mを59秒1で通過すると、4コーナーの外からヴェロックスが先頭に並びかけ、それをマークするように、その後ろにサートゥルナーリアも続いた。

直線に入ると、ダノンキングリーが最内を突き前進する。残り200mを切ると、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの激しい叩き合いとなり、3頭が競り合ったままゴールへ。

 結果は、サートゥルナーリアがアタマ差で先着して優勝。1分58秒1 のタイムで、2005年の3冠馬ディープインパクト以来、14年ぶりの、無敗での皐月賞制覇を達成した。

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