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異次元の末脚…桜花賞史上最速は?走破タイムランキング【4位】圧巻の走り!ベールを脱いだ快速女王といえば?

text by 目白明

毎年、クラシックシーズンの幕開けを飾る若き牝馬たちの戦い、桜花賞。歴代の優勝馬には、後のスターホースが数多く名を連ねている。 スピードや瞬発力が問われる桜花賞で、最速のタイムを叩き出したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくりと振り返る。

GranAlegria
第79回桜花賞を制した時のグランアレグリア

4位: 2019年 グランアレグリア(タイム:1分32秒7 天候:曇 馬場:良)

 第4位は、2019年にグランアレグリアが記録した1分32秒7だった。

 この年の桜花賞は、2歳女王ダノンファンタジー(チューリップ賞勝ち馬)、クイーンCを制したクロノジェネシス、前哨戦を勝ったノーワンやプールヴィルなど、実力馬が集結。しかし、約4か月ぶりの実戦となったグランアレグリアが、ライバルたちを圧倒して桜の女王に輝いた。

 レースはスタート直後、プールヴィルがハナを切り、2馬身差でメイショウケイメイが2番手、その外にジュランビルが続く。グランアレグリアは好スタートから4番手で折り合い、前を追った。前半800mを47秒7進のスローペースで淡々と流れる中、4コーナーで突如動き出す。

 グランアレグリアが、大外から前に並びかけていき、早くも先頭に立つと、楽な手ごたえで最後の直線へ。一完歩ずつ、後続との差を広げ、追いすがるダノンファンタジー、外から差を詰めるクロノジェネシス、馬群を縫って追い込むシゲルピンクダイヤらの、2着争いを尻目に、悠々と先頭ゴール。

 勝ちタイムは1分32秒7。年明け初戦での桜花賞制覇は史上初の快挙。またグランアレグリアは、平成最後の桜の女王となった。

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