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「桜花賞史上最速馬は?」歴代走破タイムランキング【2位】一頭だけ次元が違う…直線で爆発した三冠女王

text by 目白明

毎年、クラシックシーズンの幕開けを飾る若き牝馬たちの戦い、桜花賞。歴代の優勝馬には、後のスターホースが数多く名を連ねている。 スピードや瞬発力が問われる桜花賞で、最速のタイムを叩き出したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくりと振り返る。

LibertyIsland
リバティアイランド

2位: 2023年 リバティアイランド(タイム:1分32秒1 天候:曇 馬場:良)

 第2位は、2023年にリバティアイランドが記録した1分32秒1だった。

 この年の桜花賞は、3冠が期待された圧倒的1番人気のリバティアイランドが、前哨戦を使わず阪神ジュベナイルフィリーズからの直行で挑戦。前哨戦を制したモズメイメイやシングザットソングらが立ちはだかったが、リバティアイランドは直線大外からまとめて差し切り、堂々の1冠目を手にした。

 レースは揃ったスタートから、チューリップ賞の勝ち馬モズメイメイがすんなりとハナへ。チューリップ賞2着のコナコーストが2番手につけ、2番人気で無敗のライトクオンタム、クイーンCを勝ったハーパーが好位集団の後方で追走。リバティアイランドは後方でじっくりと脚を溜める戦法を取った。

 前半800mは45秒9の平均ペース。4コーナーを回ってもモズメイメイが単独先頭のまま直線へ。リバティアイランドは最後方から外に持ち出されると、一頭だけ次元が違う脚でぐんぐんと前に迫る。コナコーストが先頭で懸命に粘るが、離れた外から追い込んだリバティアイランドが、ゴール直前でついに捉えて1着でフィニッシュ。

 上がり最速32秒9の脚を披露したリバティアイランドが、前有利の馬場状態ながら、後方一気の追い込みを決め、桜花賞を制した。

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