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芦毛馬獲得賞金ランキング【第5位】弟は三冠馬・ナリタブライアン。BNWの一角を担った“無敵の兄貴”

text by TOM

かつて日本の競馬界には「芦毛馬は走らない」という迷信があった。しかし、それが打ち破られたのは1980年代後半のこと。タマモクロスの登場を皮切りに、芦毛の名馬たちが次々と現れ、芦毛馬への偏見は払拭された。本記事では、多くのファンを魅了した芦毛の名馬たちトップ10を獲得賞金順のランキング形式で紹介する。今回は第5位。

BiwaHayahide
第109回天皇賞(春)1着を制した時のビワハヤヒデ

5位 ビワハヤヒデ(8億9,767万円)

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性別:牡馬
戦績:16戦10勝 [10-5-0-1]
主な勝ち鞍:93年菊花賞(G1)、94年天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)
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 第5位には、引退レースを除く、全レースで連対したビワハヤヒデが入った。大楽勝のデビュー戦に続き、もみじS(OP)&デイリー杯3歳S(現・デイリー杯2歳S)では、ともにレコード勝ちを果たし、次世代の芦毛エース候補登場かと思われた。

 4戦目の朝日杯では単勝1.3倍で断トツの支持を集めたが、外国産馬のエルウェーウィンとの叩き合いの末、2着に惜敗することとなる。しかし、この年は本賞金を約8000万円を獲得した。

 翌年、共同通信杯でも2着に敗れてしまうが、若葉S(OP)を完勝して、牡馬クラシック3冠へ向かった。ナリタタイシン、ウイニングチケットと3強を形成することとなった。

 皐月賞とダービーでは2頭のライバルたちの2着に敗れて、春は無冠に終わった。しかしここからがビワハヤヒデの真の実力が発揮されることになる。

 神戸新聞杯を完勝して迎えたラスト1冠の菊花賞。これまでの鬱憤を晴らすかのような大楽勝劇を演じて、1着賞金1億円強を手にした。

 勢いに乗って、年末の有馬記念に挑戦したが、トウカイテイオーの大駆けに屈し、2着に惜敗した。この年は、約3億5000万円を稼ぎ出し、年度代表馬に輝いた。

 古馬となってからは、さらに成長した姿を披露し、G2京都記念から天皇賞(春)、宝塚記念をいずれも盤石の競馬で完勝し、洗練された強さをみせつけた。

 秋のオールカマーも快勝したビワハヤヒデだったが、快進撃はここまで。断然人気を背負った天皇賞(秋)では、レース中と思われる故障の影響もあり5着に敗れ、生涯初の連対を逃す結果となった。屈腱炎を発症していることが判明し、そのままターフに別れを告げた。

 半弟のシャドーロールの怪物・ナリタブライアンとは、まったく異なる競走生活を送ったビワハヤヒデ。2歳から4歳までの出走レースは、16戦と決して多くはないが、約9億円の本賞金を獲得する中身の濃い現役時代であった。

【了】

(文●TOM

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