2025年デビュー予定! 藤田晋氏期待の若駒たち②(2) Sライン一族の新星。その名はサンダーバード
人気スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』との関わりで知られる一方、馬主としても注目を集める藤田晋氏。馬主歴は長くはないものの所有馬はすでに多くの重賞を制している。2025年に入ってからもその勢いはとどまるところを知らず、2月のサウジカップをフォーエバーヤングが勝利し世界最高額の賞金を手に入れるなど、所有馬は国内外でかなりの活躍を見せている。そんな藤田晋氏が所有する2歳馬の中から、5頭をピックアップして紹介する。二頭目はサンダーバード。
サンダーバード
プロフィール
性別 | 牝馬 | |
生年月日 | 2023年2月28日 | |
毛色 | 青鹿毛 | |
調教師 | 武幸四郎【栗東】 | |
生産牧場 | ノーザンファーム | |
取引市場 | 2023年 セレクトセール | |
兄弟(姉妹)馬 | サロニコス、サラコスティ | |
馬名の由来 | 雷+鳥 |
5代血統表
ドイツの牝系『Sライン』の一族であるサンダーバード。近親には朝日杯フューチュリティステークスを制したサリオスや、有馬記念、エリザベス女王杯で2着となったサラキアなど、G1戦線で好走した有力馬が数多くいる。
サンダーバードの綴りは『Thunder Bird』で、牝系では珍しい頭文字に『S』のない牝馬となる。同じく藤田氏の所有馬で、『Sライン』の一族であるリリカルガンマンも頭文字に『S』のない牝馬である。
血統表を見てみると、サンデーサイレンスの4×3にHail to Reasonの5×5という、近年活躍馬を多く輩出しているクロスが組まれている。このインブリードを持つ馬には皐月賞を制したエフフォーリアや、小倉大賞典を勝ったエピファニーなどで、瞬発力勝負に強い競馬場での好走馬が多い。さらに、全兄サラコスティは中京競馬場で34.0秒台の上り3Fを記録し、初勝利を飾っている。このことから、弟のサンダーバードも瞬発力勝負に強いのではないだろうか。
同馬の馬名由来は『雷鳥』だが、昔放映されていたテレビ番組である『サンダーバード』を思い起こす人もいるだろう。そして、同馬が3歳となる2026年は、まさにサンダーバードの『新設定』で演じられた年代。果たして50年越しの『サンダーバード活躍』はリアルになるだろうか。
【了】
(文●小早川涼風)
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