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2024年JRA重賞単勝配当ランキング【4位】8歳でGⅡ初勝利! 白毛一族のヤッコ兄さん

text by TOM

2024年の中央競馬も数々のドラマを生み出した。ドウデュースの秋古馬2冠やレガレイラが成し遂げた3歳牝馬での有馬記念制覇など枚挙にいとまがない。今回はその中でも「単勝高配当」を叩き出したレースに注目する。140にも及ぶJRA重賞レースで、昨年はどれほどの波乱が起こったのか。トップ10を順に振り返りたい。今回は第4位。

Hayayakko
第62回アルゼンチン共和国杯を制した時のハヤヤッコ

4位 G2アルゼンチン共和国杯


1着 ハヤヤッコ
単勝 3530円
10番人気

 第4位となったのは、8歳の白毛馬ハヤヤッコが勝ったアルゼンチン共和国杯。ハヤヤッコは、祖母シラユキヒメから連なる日本有数の白毛一族の出身。2019年のG3レパードSで白毛馬として史上初となるJRA重賞勝利を果たした。

 しばらくダート戦で結果を残していたが、6歳となった22年3月のG2日経賞(5着)からは芝レースのみを走り続けてきた。後方待機からレース後半で力強く伸びる末脚を武器に、その年7月のG3函館記念で重賞2勝目を挙げるなど重賞で上位を賑わせていた。

 近年のアルゼンチン共和国杯は、この後に控えるG1のジャパンカップや有馬記念などを目指して参戦してくる実力馬が人気通りの結果を出すことが増えたが、2024年のアルゼンチン共和国杯は、傑出した馬がおらず、メンバー的に実績最上位といえたのはハヤヤッコ。58.5キロのトップハンデが課された。

 レースは、そのハヤヤッコが道中最後方を追走しながら、直線だけで大外から豪脚発揮のごぼう抜き。単勝35.3倍の10番人気という低評価を覆し、重賞3勝目を飾った。

【了】

(文●TOM

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