2024年JRAリーディングサイアー【第8位】牝馬2冠チェルヴィニアを輩出!英国産のスーパーサイアー
1年間の産駒の獲得賞金によって決まるリーディングサイアー。ディープインパクトやキングカメハメハ産駒の減少により、勢力図が大きく変化する中、2024年のランキングが発表された。果たして頂点に立ったのはどの種牡馬か。本記事では、毎年注目のJRAリーディングサイアーをランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第8位。

8位 ハービンジャー(20億543万円)
—
■2024年の重賞勝利産駒
アルマヴェローチェ(阪神JF)
チェルヴィニア(優駿牝馬、秋華賞)
ニシノデイジー(中山大障害)
—
第8位には、2年連続でハービンジャーが入った。出走頭数184頭は近年では最も少なかったが、勝利数は62を記録。重賞はJ・G1を含む4勝を挙げ、すべてがG1勝利でのとなり、エピファネイアと並び最多となった。
2024年はハービンジャー復活の年だったといえる3歳馬チェルヴィニアがオークスで外から抜け出し1着でゴールし、ハービンジャー産駒初のクラシック制覇を達成。さらに、秋華賞でも勝利を挙げ、牝馬二冠を達成し、最優秀3歳牝馬に選出された。また、2歳馬のアルマヴェローチェは、阪神ジュベナイルフィリーズを制覇して、こちらは最優秀2歳牝馬に選ばれた。2025年のクラシックでは、チェルヴィニアに続く活躍が期待される。
さらに障害では、ニシノデイジーが2年ぶりとなる中山大障害の勝利を挙げ、最優秀障害馬に輝いた。産駒のG1馬3頭がそろってJRA賞を獲得する快挙となった。
また2024年は、重賞勝利こそなかったものの、重賞2勝の実績を持つローシャムパークが大阪杯2着、宝塚記念5着と王道のG1路線で健闘した。
2025年も産駒のさらなる飛躍が見込まれるハービンジャーは、総額20億0543万円を獲得し、8位にランクインした。
【了】
(文●目白明)
【関連記事】
・2024年JRAリーディングサイアートップテン 1~10位 全紹介
・2024年JRAリーディングサイアートップテン 第1位
・2024年JRAリーディングサイアートップテン 第2位