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2024年JRA重賞単勝配当ランキング【5位】難解な3歳短距離戦で、まんまと逃げ切り勝ち

text by TOM

2024年の中央競馬も数々のドラマを生み出した。ドウデュースの秋古馬2冠やレガレイラが成し遂げた3歳牝馬での有馬記念制覇など枚挙にいとまがない。今回はその中でも「単勝高配当」を叩き出したレースに注目する。140にも及ぶJRA重賞レースで、昨年はどれほどの波乱が起こったのか。トップ10を順に振り返りたい。今回は第5位。

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第58回フィリーズレビューを制した時のエトヴプレ(写真左)

5位 G2フィリーズレビュー


1着 エトヴプレ
単勝 3520円
11番人気

 2014年以降のフィリーズレビューでは、単勝2番人気が勝利したレースが4回ある一方、1番人気が勝利したのはわずか1度のみである。

 桜花賞への切符を懸けて、まだ幼さの残る3歳牝馬たちが、1400mという微妙な距離で争うこのレース。戦歴の少ない馬が多く出走するため、毎年予想が難解を極める。その混戦模様に断を下したのが、単勝35.2倍の11番人気エトヴプレだった。

 レースは、ハナを主張する馬が現れず、お互いがけん制し合うような展開でスタート。押し出されるようにして先頭に立ったのがエトヴプレだった。前半3ハロンを33秒8のハイペースで逃げる形となった。

 隊列が落ち着くと、愛国産馬のエトヴプレは折り合いをしっかりつけながら軽快なラップを刻んだ。直線に入っても脚色は衰えなかったが、後続から唯一末脚を伸ばしてきたのが、単勝1.8倍の断然人気に支持された重賞馬コラソンビート。

 しかし、エトヴプレの逃げ脚は最後まで陰ることなく、残り1ハロンも12秒0のラップでまとめた。最終的にコラソンビートに3/4馬身差をつけ、1分20秒1のタイムでゴールを駆け抜けた。これにより、エトヴプレは初の重賞挑戦で見事な勝利を遂げた。

【了】

(文●TOM

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