フェブラリーS走破タイムランキング【5位】ダート転向後わずか3戦で頂点に! 鮮やかな逃げ切り勝ち
text by 目白明
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第5位。
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5位 2005年 メイショウボーラー (タイム: 1分34秒7 天候:小雨 馬場:不良)
第5位は、メイショウボーラーが2005年のレースで記録した1分34秒7だった。
この年は前年の覇者アドマイヤドン、地方交流GⅠ3勝の実績馬ユートピア、ジャパンカップダート、川崎記念を勝ったタイムパラドックスなど、並み居るダートの強豪が顔を揃えた。しかし単勝2.0倍の1番人気の支持を受けたのは、まだダート転向3戦目のメイショウボーラーだった。
年明けの初ダート戦から圧勝しての連勝で迎えたメイショウボーラーは、好スタートからハナに立つと800mを45秒8と速いラップで刻み、後続に4馬身差離して迎えた直線。このまま逃げ切りを許すまいと、2番手以降のシーキングザダイヤ、タイムパラドックス、アドマイヤドンなどの歴戦のダートの猛者達が懸命に追いこみをはかるが、突き抜けたメイショウボーラーが徐々にリードを縮められながらも、しぶとく粘り込みを図り、最後は2着シーキングザダイヤらを抑えてゴールした。
圧倒的1番人気を背負ったメイショウボーラーが、鮮やかに逃げ切り勝ちを決めたタイムは1分34秒7。3歳時までは芝の重賞戦線で活躍したメイショウボーラーが、ダート転向後わずか3戦で頂点に上り詰めた。
【了】
(文●目白明)
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