【今週の武豊】シンザン記念にタイセイカレントとの初コンビで挑む！7日には4度目のJRA賞特別賞を受賞

2025/01/15

text by TOM

　中央競馬が3日間開催となる今週の武豊騎手は、土曜、日曜、月曜いずれも中京競馬場で、それぞれ4、7、7鞍、合計18鞍の騎乗を予定している。

　注目のレースは、13日(祝・月)の中京11R・シンザン記念（G3、芝1600m）。武豊騎手は、モーリス産駒のタイセイカレント（牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎）と初コンビを組む。

　タイセイカレントは、昨年12月の朝日杯FS（G1）で15着と大敗したものの、10月のサウジアラビアRC（G3、芝1600m）では、強敵相手に上がり最速の脚で2着に健闘。9月の新馬戦では今回と同条件の舞台で勝利を飾っていることからも好走が期待される。

　また同日の5R・新馬戦（芝1600m）では、フロウアンドライム（牡3、美浦・大和田成厩舎）に騎乗する。

　フロウアンドライムは、父ラブリーデイ、母ウリウリという金子真人氏ゆかりの血統を持つ注目の一頭だ。母ウリウリは2015年のCBC賞などG3を2勝した実績馬であり、叔父には、同じく金子ブランドの2016年日本ダービー馬マカヒキが名を連ねている。

　そのほか3R・3歳未勝利（ダート1900m）で、12月の新馬戦3着のゴールドドリーム産駒オーレアミスト（牡、栗東・友道康夫厩舎）や、11日(土)の中京6R・3歳1勝クラス（芝1200m）で、デビュー2連勝を狙うガンマジーティーピ（牡、栗東・渡辺薫彦厩舎）など多数の有力馬に騎乗する。

　武騎手は、7日に発表された24年度JRA賞で、自身6年ぶり4度目の特別賞を受賞した。昨年5月に前人未到のJRA通算4500勝を達成。また秋の褒章において、JRAの現役騎手として22年の柴田善臣騎手以来、2人目となる黄綬褒章を受章した。これらの功績が評価されての選出となった。

　昨年は87勝を挙げ全国リーディング9位に入る活躍をみせるなど、衰えを知らない“レジェンド”。「黄綬褒章を受章したことについては、名誉なことで、競馬サークル全体でいただいたと思っています。JRA通算4500勝については、これまでの馬や関係者に感謝します」と謙遜しつつ喜んだ。

　さらに勝ち星について「まだまだもっと伸ばしていきたいと思います」とも付け加えている。3月に56歳の誕生日を迎える天才騎手の競馬への情熱は増すばかりだ。

　先週の武豊騎手は、5日(日)に中京11Rで行われた京都金杯（G3、芝1600m）に3番人気のドゥアイズ（牝5歳、栗東・庄野靖志厩舎）とのコンビで参戦した。

　同馬は昨年、春のヴィクトリアマイル（G1）で4着に入り、前走のターコイズS（G3）でもトップハンデタイとなる55.5キロの斤量も問題にせず3着に好走していた。

　しかし、この日は中団やや後方の勝ち馬とほぼ同じ位置どりでレースを進めたが、直線に入って追われるもまったく伸びず、11着に終わった。

　それでもレジェンドは、6日(月)の中京5R・3歳未勝利（芝2000m）で、14年のG1エリザベス女王杯を制したラキシスの仔ミラージュナイト（父バゴ・牡、栗東・辻野泰之厩舎）に騎乗し、新年最初の勝ち星を挙げている。

【了】

（文●TOM）

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