12月29日（月）、大井競馬場で第71回東京大賞典（GⅠ・ダート2000m）が行われ、7番人気のディクテオン（セ7、大井・荒山勝徳厩舎）が優勝した。地方所属馬による東京大賞典制覇は、2005年のアジュディミツオー（船橋）以来、20年ぶりとなる。[1/3ページ]

　スタート後、中団にポジションを取ったディクテオンは、3角手前で先頭集団につける。直線では1番人気ミッキーファイトとの叩き合いを制し、勝ちタイムは2分04秒3(重)であった。

クビ差の2着にはミッキーファイト（牡4、美浦・田中博康厩舎）、3着にはアウトレンジ(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)が入線した。なお、2番人気のナルカミは6着、3番人気ナチュラルライズは11着にそれぞれ敗れた。

■レース結果

1着　ディクテオン　矢野貴之騎手　7人気
2着　ミッキーファイト　C.ルメール騎手　1人気
3着　アウトレンジ　松山弘平騎手　4人気
4着　キングズソード　岩田望来騎手　6人気
5着　ホウオウルーレット　岩田康誠騎手　5人気
6着　ナルカミ　戸崎圭太騎手　2人気
7着　ナンセイホワイト　安藤洋一騎手　12人気
8着　グランブリッジ　川田将雅騎手　8人気
9着　シーソーゲーム　笹川翼騎手　9人気
10着　ナイトオブファイア 吉原寛人騎手　10人気
11着　ナチュラルライズ　横山武史騎手　3人気
12着　ベルグラシアス 町田直希騎手　15人気
13着　ヒーローコール　桑村真明騎手　13人気
14着　バハルダール　藤田凌騎手　14人気
15着　パッションクライ　張田昴騎手　11人気
取消　アラジンバローズ　下原理騎手

■騎手・調教師コメント

矢野貴之騎手（ディクテオン）コメント：
「想定よりもいい位置で運べましたし、道中の雰囲気も良くて、自分なりに気持ちを落ち着かせて乗りました。勝つ雰囲気だと思いましたが、いい位置で運べたので、馬の力を信じて必死に追いました。返し馬から素軽い動きをしていて「これはいい走りをしてくれる」と思いました。初めて乗ったときはテンから進まず、位置取りに不安がありましたが、今日は自ら動いていってくれて、この馬の全能力を発揮できたと思います」

荒山勝徳調教師（ディクテオン）コメント：
「間違いなくコリアカップを勝った時より状態は良かった。叩き合いになった時にかわせると思いました。こんなにトモを踏み込んでいるディクテオンを見たことがない。オーナーさんともちらっと話したんですけども、次はもうここまで来たらドバイに行くしかないよね、という話をした。」