競馬ファンの多くが高い回収率を目指して日々奮闘していることでしょう。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。『競馬の教科書（サンクチュアリ出版）』の著者である玉嶋亮によれば、競馬予想の基本は「トラックバイアス」と「能力比較」の2つにあるといいます。今回は、玉嶋の著書を参考に「競馬分析」の秘訣を学びます。

なぜ予想ではなく分析に主眼を置くのか？

「分析をして条件を整理して臨まない限り、精度の高い予想はできません」。競馬の教科書の著者である玉嶋は、競馬の分析の重要性をこう語ります。

　玉嶋氏は「予想は、未来に何が起きるかを推し測る行為ですが、精度の高い予想をするためには緻密な分析結果が必要なのです」と、緻密な分析ができることで、レースの本質を見抜き、自信を持って馬券を購入できるようになると主張します。

「如何なるオッズだろうと、分析した結果に対していつも通りのレートで、粛々と忠実に馬券を買う自信を持って言えるようになれば、オッズが高くても、自信を持っていつもと同じ以上のレートで馬券を買えるはずです。そのために、精度の高い予想をするための緻密な分析が必要なんです」

　玉嶋氏は、分析に基づく自信が馬券購入の際に重要であることを強調します。オッズに惑わされずに自信を持って馬券を購入することが、長期的な収益につながると説明しています。